ハードウェアを大改造! – TANG制作記録Part3

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ハードウェアを大改造! – TANG制作記録Part3

TANG制作記録
TANG収穫サポートロボット

はじめに

今年の2月頃に収穫サポートロボット「TANG」の試作機を制作しました。
それから約半年が経過し、ハードウェア・ソフトウェアともにアップデートしたのでその詳細について
まとめていこうと思います。
今回は、ハードウェアについて書いていきます。

ハードウェアにおいて改造した箇所

前回までのハードウェアの課題

① パワー不足

クローラはCuboRex社のCuGo V1を使用し、最大電圧12Vで駆動するのですが、
傾斜が厳しいみかん収穫現場を走破したり、大量の収穫物を運ぶほどの走破性は
まだ持ち合わせていませんでした。また、モータが剥き出しで防塵・防水性能にも
まだ課題がありました。農業現場では、濡れた場所を通ったり、急に雨に濡れてしまったり
する可能性があるため、防水・防塵対策は必須です。
(このCuGo V1はプレゼント企画で頂きました、この企画がなければ今の自分はないと思うので
本当に感謝しかないです。)

② 防塵・防水対策不足、また耐久性に劣る

モータドライバやRaspberry Pi4を入れるための制御ボックスは、
大学の研究室内にあった3Dプリンタで作りましたが、
それ故にこちらでも防塵・防水・耐久性に問題が有りました。

③ 有線コントローラの線が邪魔

この課題は、そこまで重要ではなかったのですが、ロボットを遠隔操作する際、
有線コントローラ故にロボットのすぐ近くで操作する必要が有りました。
少し離れたところから遠隔操作をやりたいなと考えていました。

その他の課題

  • ・ゴツゴツしていて持ち運びにくい
  • ・見た目に親しみやすさがない
  • ・現在の電池残量がわからない

改造結果

改造した結果は以下のとおりです。
特に変更があったことについて書いていきます。

CuGo V1 -> CuGo V3に変更

この改造はとても大きいです。めちゃくちゃ走破性が上がりました。
自分(体重が大体60kg)が乗っても全然動きます。
みかん収穫現場で動かすのがとても楽しみです!
CuGo V3のお求めはこちら -> CuboRex

3Dプリンタで作った制御ボックス -> IP65の制御ボックスに変更

IP65なので、雨が降っても大事な電子部品が濡れる心配はなくなりました!
(IP65の意味はこちら)
また、細かな部品として、ラズパイに冷却ファンを取り付けたり、電源スイッチを取り付けたり、
現在の電池残量を表示できるようにしました。

愛おしさ?可愛さ?向上

顔を取り付けたことで、以前にもまして愛おしさみたいなのが増した気がします!
この顔ですが、実は自分の設計ミスなんです。
この顔の穴は、本来電源供給の配線の通り道であったり、ネジ穴でした。
しかし、いざ組み立ててみると自分の寸法ミスで設計図通りに行かず、なんやかんやあり、
このような形に落ち着きました。
ただ、今はこれでよかったなの大満足しております!

無線コントローラ化

これは、前回使用していたロジクールのゲームパッドをBluetoothで接続できる
無線コントローラ「Logicool G ゲームパッドF710r」に変更しました。

 

取っ手を取り付け、持ち運びをさらに楽に!

ミスミの取っ手を購入しました。
これは、あるロボット展示場に行った際、移動ロボットにこの取っ手が取り付けられていて、
そのまま採用させていただきました。
この取っ手があるだけですごく持ち運びやすくなり、屋外に運ぶときは非常に助かっています。

まとめ

今回は、ハードウェアを改造したことについて書きました。
個人でやっているので、開発費は少ないので一つ一つの部品を慎重に選びました。
設計もFusion360を使ってミスがないよう頑張りました。
結果一箇所だけ寸法を間違えていて、絶望しましたが無理やり取り付けました笑
次回さらにハードウェアをアップデートするときはこの失敗を活かして
完璧な設計をしたいものですね、、
今回はここまでです。
次回からはソフトウェアの変更点について、新しく勉強したこととともに
しばらく書いていこうと思います。
それでは、また!😊